
REPRESENTATIVE MESSAGE
SHIMA TOSHIKO
株式会社micia luxury
代表取締役
MESSAGE
ひとりの子どもの「いま」を、
社会への問いに変えてきた。
起業の動機は、経営戦略ではなく、生活の必要からでした。
当時、母は若年性認知症により施設への入居が困難な状況にあり、日中の介護は不可欠でした。 わが子は多種類アレルギーが重度であったため、保育園への入園も叶わない。 介護と育児をひとりで担いながら、しかし生計を維持するために就労は必須でした。 外出もできず、業界のコネクションも資金も、英語もパソコンの知識もない。 その制約の中で唯一可能な選択肢を模索し、深夜にたどり着いたのが輸入無在庫EC物販という事業モデルでした。
逆境から生まれたこの事業は、創業から13年以上を経た現在もmicia.jpとして継続しており、弊社で最も長い歴史を持つ事業となっています。
CHAPTER 01
私の事業スタイルには、一本の軸があります。 娘が3歳のときに起業し、娘がキッズになればキッズ向けの事業へ、 そして娘が女子高生となった今、sweet16委員会を展開しています。 戦略的な多角化ではなく、ひとりの子どもの成長とともに事業が変わってきた—— 娘のリアルな声を、そのまま社会への問いとして事業に反映させてきた12年間です。
EC物販を軌道に乗せる過程で、わが子のお宮参りの撮影体験から新たな市場機会を発見しました。 当時の日本には海外製ベビードレスを取り扱う事業者がほぼ存在せず、 海外ECサイトでの購買行動自体がまだ一般化していない時代でした。 この市場の空白に着目し、アメリカ製ベビードレスの輸入販売事業へと展開しました。
創業1年目に「赤すぐ」「たまごクラブ」の表紙衣装のオファーを受け、 以来10回以上にわたり表紙衣装を手がけることとなりました。 この実績を起点に、阪急百貨店(梅田・西宮・千里)へのポップアップストア出展、 関西コレクション・東京国際映画祭レッドカーペットへの衣装協賛へと事業領域が拡大。 ステージ出演を懸けたオーディションも継続的に実施し、 参加した子どもたちがその経験をきっかけに芸能・モデルの道へ進む事例も生まれています。
また、この時期から受注対応・商品登録・発送代行業との連絡業務等を リモートワーク体制で構築し、就労機会を持てない全国のお母さんたちの雇用創出にも取り組んできました。 当時はZoomも存在しない時代であり、すべてチャットベースで業務を完結させる体制を整えていました。
CHAPTER 02
ドレスブランドとしての認知度向上に伴い、全国のカメラマンと提携した撮影会事業を開始。 募集開始から2分で満席となる集客力を確立し、2014年の法人設立と同時に大阪にスタジオ1号店を開設しました。
同時期、AIが実用化される以前の段階でデジタル合成技術に着目し、 専門チームを組成して「プレミアムフォトアート」事業を立ち上げました。 人の手による精緻なデジタル加工技術は差別化要因となり、テレビ媒体での取材・放映にも至っています。
2020年3月、コロナ禍による行動制限下において、 卒園式・入学式・卒業式での記念撮影が叶わなかった子どもたちを対象に デジタル合成による撮影キャンペーンを実施。 200名以上の子どもたちの「できなかった体験」を記録として残すことができ、 デジタル技術の社会的活用という観点からも広く注目を集めました。
CHAPTER 03
長期化するコロナ禍において、自粛ムードの中で誕生日を祝うことへの罪悪感を吐露するSNS投稿が 社会問題として浮上していました。 青春期の子どもたちが本来享受すべき体験機会を喪失し、 かつ誰もその責任を担わないという構造的課題に対し、 事業として応答することを決断しました。
着目したのは、アメリカ発祥の「sweet sixteen」——16歳の誕生日を盛大に祝う文化です。 この文化を日本に根付かせることで、10代の自己肯定感を社会全体で育む仕組みを構築できると判断。 2021年、知人の中学生親子の協力のもとTikTokアカウントを開設し、sweet16委員会を発足しました。
10代へのリーチにはTikTokが最も有効であるという仮説は正しく、 委員会はJC・JK世代に支持されるインフルエンサーグループへと成長。 TGC teen・シンデレラフェスをはじめとする大型イベントへの出演も実現しています。
VISION
sweet16委員会の目標は、「16歳の誕生日を祝う」という文化を日本社会に定着させることです。 誕生日を祝うことに罪悪感を覚えた子どもたちがいたあの時代を、 二度と繰り返さないために。 10代が自分の存在を肯定できる社会的な仕組みを、 エンターテインメント・メディア・教育の力で構築していきます。
TikTokを起点にJC・JK世代に広がったsweet16委員会は、 TGC teen・シンデレラフェスへの出演実績を持ち、 現在は番組制作・イベント展開・教育機関との連携を視野に入れた 次のフェーズへと移行しています。
この事業を社会インフラとして機能させるためには、 ひとつの企業の力だけでは限界があります。 sweet16という文化の価値に共鳴し、 ともに日本の10代の未来をつくっていただける方と、 具体的な協議を進めたいと考えています。
CALL FOR COLLABORATION
sweet16を日本の文化にする——
その志を、ともに。
企業・行政・メディア・教育機関——立場や業種は問いません。 「10代の自己肯定感を社会全体で育む」というテーマに関心をお持ちの方であれば、 スポンサーシップ、共同制作、政策連携、番組企画など、 あらゆる形での協働を検討しています。
sweet16は、まだ日本では始まったばかりの文化です。 この文化の立ち上がりに関わることは、 社会的なインパクトと事業機会の両方を意味します。 ご関心のある方は、ぜひご連絡ください。
嶋 都支子
代表取締役 / 株式会社micia luxury